災害時の対応

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豪雨や地震などの災害が起きた時に市役所の土木公務員や民間の土木業者はそれぞれどのような対応をするのでしょうか?具体的に教えてほしいです。

コメント

#10178

いい質問ですね。豪雨や地震などの災害時、市役所の土木公務員と民間の土木業者は役割が違いますが、互いに連携して対応するのが一般的です。以下に具体的に整理します。

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## 1. 市役所の土木公務員(自治体職員)

災害対応の「指揮・調整」や「行政判断」を担います。

### 主な対応内容

* **被害状況の把握・初動調査**
・道路・橋・河川・堤防などの被害を確認
・通行止めや避難経路の安全確認
* **緊急措置の判断**
・土砂崩れや倒木の撤去を業者に依頼
・応急復旧工事の発注
* **市民への情報発信**
・通行止めや危険箇所の広報
・避難所への誘導、ハザード情報の提供
* **災害対策本部への報告・調整**
・首長や防災部局と連携して復旧計画を立案
・国・県への支援要請や補助金申請
* **長期的な復旧・復興工事の計画**
・緊急的な復旧が落ち着いた後、恒久復旧工事を設計・調整

つまり、公務員は「現場で直接ショベルカーを動かす」ことは少なく、**現場管理・発注・行政判断**が中心です。

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## 2. 民間の土木業者(建設会社・土木業者)

災害現場での「実働部隊」を担います。

### 主な対応内容

* **緊急出動(災害協定に基づく活動)**
・倒木や土砂の撤去
・道路の応急復旧(仮復旧:通行可能にする程度)
・重機を使った救助支援や障害物の除去
* **応急復旧工事の施工**
・崩壊した法面の応急補強
・仮橋や仮堤防の設置
* **復旧・復興工事の受注**
・自治体からの災害復旧工事を請け負い施工
* **自社のインフラ点検**
・工事中現場や所有施設の安全確認

特に、地域の建設業協会に加盟している業者は自治体と**災害協定**を結んでいることが多く、「市役所からの要請で直ちに出動」できる体制を取っています。

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## まとめると

* **市役所(土木公務員)**:災害時の全体指揮・被害状況の把握・緊急措置の指示・工事発注・情報提供
* **民間土木業者**:現場での応急対応(撤去・仮復旧)・復旧工事の施工

つまり、**行政が判断と調整を担い、民間が現場を動かす**という分担になっています。