『正々堂々と「公共事業の雇用創出効果」を論ぜよ』

■書名:『正々堂々と「公共事業の雇用創出効果」を論ぜよ−人のためにこそコンクリートを』
■著者:藤井 聡 氏(京都大学大学院工学研究科教授)
■発行:日刊建設工業新聞社(03-3433-7162)
■定価:800円+税
■体裁:新書版 225ページ
■発売:相模書房
■発行日:平成22年6月21日

 土木学会でもさまざまな活動を展開してきた著者が新聞や雑誌に発表してきた随筆や評論を1冊にまとめたものです。
 土木分野のエッセーは珍しく、政治や文化、映画も含め幅広い視点で、「『談合』を法制度化せよ」「『無駄な道路』という議論の構造」「全ての学は土木に通ず」などのテーマについて、独自の切り口で論じています。公共事業や土木の将来、政治のあり方などにご関心の向きはぜひご一読ください。

新書紹介

土木学会より新しい書籍が出版されましたので、紹介しておきます。
下記の文責は神吉先生によるものです。

編集:土木図書館委員会沖野忠雄研究資料調査小委員会
委員長 松浦茂樹
委員 岩屋隆夫、神吉和夫、望月誠一
事務局 大野延男、坂本真至
平成22年3月発行、菊版、716頁、上製本
定価:5,250円 送料590円 土木学会会員特価4,730円(送料無料)

・帯の文章から
 「明治改修」と呼ばれる日本近代国家の礎となった治水事業を先頭に立っ
て推進した沖野忠雄。土木学会第2代会長でもある彼の生涯とそれを取り巻く
技術者達の足跡を辿り、淀川、利根川、信濃川、富士川など代表的な「明治
改修」事業を膨大な資料調査を踏まえて検証し、「明治改修」の実像を探求
する。
・序の文章から(筆者は近藤徹・土木学会長)
 本書では「矛盾がある」として記述している箇所が散見されるが、そこに
こそ行間を読む楽しさがあり、直面した技術者の苦悩を追体験出来るし、と
きには技術者の業の深さや責任感の重さや、人間くささを感じ取れるのだと
思う。

 
追記 兵庫県立図書館と豊岡市立図書館には寄贈しました。716頁もある大
冊です。一般の方には拾い読みを、河川(日本の)の将来を真剣に考えようと
する方には是非とも通読をお勧め致します。

土木学会関西支部編の図解・橋の科学が出版されましたので、紹介しておきます。

土木学会関西支部編の図解・橋の科学が出版されましたので、紹介しておきます。
http://shop.kodansha.jp/bc2_bc/search_view.jsp?b=2576767&x=B
内容紹介
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思わずうなる知恵とワザ!
構造と材料の力学、長大橋の工法から特殊な機能の橋まで、驚き満載の「橋のレシピ」

トラス橋、アーチ橋、吊橋、斜張橋の特長から巨大な橋の架け方、特殊な機能の橋まで
かつて「悪魔が架けた」ともいわれたほど困難だった橋の建設は、ガリレオによって誰もが計算できる「科学」になった。橋がさまざまな形をしている理由、「世界最大」明石海峡大橋の架け方ほか、知的興奮に満ちた「渡る」ための知恵とワザ!

●消しゴムでわかる橋にかかる「2つの力」
●バナナでわかる材料の強さと壊れ方の違い
●トラス橋は部材が細いのになぜ強いのか?
●アーチ橋はなぜ古くなっても崩れないのか?
●吊橋だとなぜ大きな橋が架けられるのか?
●斜張橋って、吊橋とどこがどう違う?
●「世界最大」明石海峡大橋の「ミクロな工法」
●「流れ橋」「潜り橋」「浮き橋」ってなんだ?

新刊図書のご案内(6月発刊分)

財団法人 経済調査会発行の新刊図書(6月発刊分)について、下記の通りお知らせいたします。
詳細は、財団法人 経済調査会ホームページ「BookけんせつPlaza」(http://book.kensetsu-plaza.com/)をご参照下さい。

1.「改訂−公共事業受発注者のための−CALS/ECガイドブック」

    編集:(財)日本建設情報総合センター(JACIC)
 発行日:平成21年6月15日
 体裁:B5判 約300頁
 定価:3,000円(本体2,857円+税)
 ISBN:ISBN978-4-86374-025-9 C3051
 概要:−3年ぶりの改訂−
    公共事業に係わるすべての受発注者のための解説書。
    「CALS/ECインストラクター(RCI)」試験の公式テキストにもなっており、
    この1冊で出題範囲は全て網羅。

新刊図書のご案内

財団法人 経済調査会発行の新刊図書について、下記の通りお知らせいたします。
詳細は、財団法人 経済調査会ホームページ「BookけんせつPlaza」(http://book.kensetsu-plaza.com/)をご参照下さい。

1.「平成21年度版 設計業務等標準積算基準書 設計業務等標準積算基準書(参考資料)」

    監修:国土交通省大臣官房技術調査課
 発行日:平成21年5月15日
 体裁:A4判 約620頁
 定価:4,935円(本体4,700円+税)
 ISBN:ISBN978-4-86374-022-8 C3051
 概要:国土交通省、地方公共団体等が公共事業関連の測量・調査・設計コンサル
   タント業務を発注する際、予定価格を算出する基礎資料となる積算基準書。

2.「平成21年度版 ユニットプライス規定集」
 編集:国土交通省大臣官房技術調査課
    国土交通省総合政策局建設施工企画課
    国土交通省国土技術政策総合研究所建設システム課
 発行日:平成21年5月末(予定)
 体裁:A4判 約850頁
 定価:4,200円(本体4,000円+税)
 ISBN:ISBN978-4-86374-023-5 C3051
 概要:国土交通省が試行しているユニットプライス型積算試行対象工種の最新規定集。
 

見ましたか?(コミック誌に描かれた土木技術者)

皆さんは、ビッグコミックという青年対象の漫画雑誌をご存知でしょうか?3月10日付けの原辰徳監督が表紙になっているビッグコミックに掲載されている「ゴルゴ13」という漫画に、土木技術者が出演しています。現会長とおぼしき杉原会長、土木学会とおぼしき日本土木工学会、昨年の仙台大会での会長の発言要旨、土木技術者の置かれている現状や土木技術者の心意気など、好意的に描かれています。十分な取材もなされているように感じました。また、ODAや河道閉塞などの簡単な説明もなされています。この号のラストでは、「ゴルゴ13」と会長がフィリピンの河道閉塞の発生現場で会うところで終わっています。次回の展開が気になるところです。土木技術及び土木技術者に対する社会への認知という点では、効果的なように思います。先ずは情報提供させていただきました。

The book "200 Questions and Answers on Practical C

A civil engineer in Hong Kong has publised the Civil FAQ. The FAQ is taken out from his book "200 Questions and Answers on Practical Civil Engineering Works" which contains many useful questions that civil engineers may come across during their day-to-day work. As such,

The book can be accessed on the WFEO site. It is very interesting and useful for many engineers, particularly young engneers.

(ファイルはこちら)

「制海のいしずえ」出版

榎本武楊ら明治の群像が活躍する『制海のいしずえ』(片山 徹著)がe-Bookland
から電子出版になりました。帝国日本の港湾建設に尽力した親族高橋辰次郎の足跡をたどる歴史資料です。一読していただけたらと思います。三代土木学会長野村龍太郎、四代石黒五十六の足跡も含まれています。自費出版のため紙本の部数は限定されていますが、これから印刷にはいります。法人に限り連休までに10冊単位で連絡いただければ対応したいと思っています。 片山 徹

前田建設ファンタジー営業部

今年の書評の総括によれば、書籍のメディアミックス化が進んだといわれています。いわゆるネット発書籍(2004年8月30日付けITmedia記事)の登場であり、新しい読者層を開拓し、それが書籍の売上にも繋がっったようです。

表題の書籍もそのひとつ。前田建設WWWの名物コーナーである(らしい)ファンタジー営業部が書籍化されたものです。内容は、有名なアニメの中にでてくる秘密基地や建造物を、アニメの想定情報をもとに、実際に建設事業として計画してみたらどのように検討するのだろうか、というもの。さわりはファンタジー営業部web版をご覧ください。
(ちなみに、web版も見てみたが、書籍のほうが読みやすい。)

私がここでいろんなことを書いても土木関係者としての感想しかかけないので、いろんな評判をネット上で拾ってみました。以下、私の独断による抜粋。

・実際の建設会社が手がけたというのがユニーク
・公開当時見ましたけど結構まじめに考えてるんですよね。すごいなぁと感心してみてました。
・いいじゃんいいじゃん、すきだなぁ、楽しいよこういうの。
・今度うみほたるに行ったらば、シールドマシンの刃のモニュメントの前で記念撮影してこなくっちゃ(笑)。
・会社も本物、内容大マジ。いや、楽しませてもらいました。
・あれこれ専門家(実務の現役バリバリさん!)が繰り出してくるプランがゾクゾクするように面白かった。この本は「物理や化学、理科を学校で勉強して何の役に立つの?」という問いへのひとつの回答になると思います。
・(次回の)工事は発着用高架橋だそうで…こちらも楽しみ!

(googleで前田建設ファンタジー営業部として
 1ページ目だけに出てきたリンクを辿って集めたもの)

土木学会では「土木の社会化」というスローガンを掲げてさまざまな一般向けアピールに取り組んでいますが。社会化というのは、一概にやり方が決まっていないので、いろんな方法がとれて面白いとおもいます。

本書はそのいろんな方法のひとつであり、取りようによってはかなり極端なところにあるかもしれませんが、(上記のように)確実にこれまで土木に縁が無かった(と思われる)層に受け入れられた取り組みだなぁ、と感心しました。

土木学会刊行物、平成16年3月〜5月の新刊情報

以下の新刊についてお知らせいたします。
詳細は、土木学会ホームページ刊行物案内をご参照下さい。
1.CD-ROM 岩盤崩壊の考え方―現状と将来展望― 実務者の手引き

■編集 岩盤力学委員会 岩盤崩落問題研究小委員会
   (委員長:京都大学・大西 有三)
■発行 平成16年3月発行
■体裁 B5判,CD-ROM+小冊子,ケース入り
■税込定価 3,780円(本体3,600円+税5%)
■会員特価 3,410円 ■送料 450円
■ISBN ISBN4-8106-0441-1-C3051
2.土木学会誌叢書3 土木とコミュニケーション

■編集 土木学会誌編集委員会
   (委員長:岐阜大学・六郷 恵哲)
■発行 平成16年5月発行
■体裁 B6判,136ページ,並製本
■税込定価 1,260円(本体1,200円+税5%) 
■会員特価 1,140円 ■送料 450円
■ISBN 4-8106-0472-1-C3051
3.構造工学シリーズ15 衝撃実験・解析の基礎と応用

■編集 構造工学委員会衝撃実験・解析法の標準化に関する研究小委員会
   (委員長:室蘭工業大学・岸 徳光)
■発行 平成16年4月発行
■体裁 A4判,403ページ,並製本
 付録CD-ROM(鉄筋コンクリートはりの衝撃実験と数値シミュレーション)つき
■税込定価 6,615円(本体6,300円+税5%)
■会員特価 5,950円 ■送料 590円
■ISBN 4-8106-0412-8-C3051