第73回イブニングシアター(映画コンクール受賞作品特集)

 第73回イブニングシアターのご案内をお送りいたします。
 今回のイブニングシアターは、「映画コンクール受賞作品特集」と題して平成24年度の受賞3作品を上映します。
 土木学会映画コンクールは2年に一度開催しており、今回は25回目にあたります。映画コンクールの詳細は「映画コンクール審査委員会」の記事をご覧ください。
http://committees.jsce.or.jp/cinema/node/10

 会場はいつもの四谷・土木学会講堂となります。 お間違えのないようご注意の上、ご来場ください。

                  記

■日時:平成25年6月26日(水)
 開場 18時00分 開演18時30分(約2時間を予定)
■場所:土木学会 四ツ谷講堂
http://www.jsce.or.jp/contact/map.shtml
■対象:一般、会員
■事前申し込み:参加は無料ですが事前申し込みが必要です。以下のホームページから事前参加登録をお願い致します。
http://committees.jsce.or.jp/avc/
■上映予定
 ・「地下岩盤に築く-倉敷国家石油ガス備蓄基地 水封式地下岩盤貯槽 建設の記録-」(22分)
 ・「ボスポラス海峡横断鉄道トンネル-海底をわたる風-」(33分)
 ・「東日本大震災、現場の戦い ~すべては被災地のために~」(50分)

 映画コンクールについて土木技術映像委員会幹事長よりご紹介します。

注)詳細なタイムスケジュール及び変更情報はHPに掲載致しますので、 お越しになる前にご確認をお願い致します。なお、時間は前後する 可能性がありますので、余裕を持ってお越しください。

 ○作品の概要やポスター、関連情報などを紹介しています。
http://committees.jsce.or.jp/avc/
   主催:(公社)土木学会土木技術映像委員会

 ○上映映画に関連した展示を受付ロビー前で行います。

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公益社団法人 土木学会 附属土木図書館 図書館・情報室
〒160-0004 東京都新宿区四谷1丁目外濠公園内
 03-3355-3596(直通) 野末 道子(Nozue Michiko)

土木学会創立100周年記念出版 東日本大震災~3.11あの日を忘れないでほしい~

土木学会創立100周年記念出版 東日本大震災~3.11あの日を忘れないでほしい~
東日本大震災~3.11あの日を忘れないでほしい~ (創立100周年記念出版)
土木学会誌編集委員会 東日本大震災~3.11あの日を忘れないでほしい~編集小委員会 2013/3 A5判,588ページ,並製本 税込定価 3,990円

 2011年3月11日14時46分に発生した東日本大震災は、東北地方を中心に深刻な被害をもたらし、特に津波被害,そして原子力発電所の事故は現代のわが国が体験した最大規模の災害となりました。
 本書の内容は、土木学会誌2011年6月号から2012年6月号まで連載特集として毎号に掲載し、情報発信してきた「東日本大震災特集」中の「現場からの生の声」に加えて、震災から2年を迎えるにあたり各自治体に対して行った取材結果を加えたものです。
 土木学会誌では、発災直後に特別班を編成し、初動と復旧復興の当事者による「現場からの生の声」や「まちの現実」の取材を2年にわたり行ってきました。取材範囲は被災3県(岩手、宮城、福島)沿岸の全ての自治体をはじめとして、国交省や県、各インフラの運営機関・企業、そして専門家など多岐にわたっていますが、その特徴を一言で表現すれば、すべて当事者である点にあります。
 本書における質量共に充実した声の記録が、震災の記憶が風化しないよう、今後の防災対策に活用されることを祈念しています。

本書のお求めは土木学会会員の方は刊行物案内から、一般の方は丸善、またはお近くの書店にてご注文ください。

「啓け! -被災地へ命の道をつなげ-」 東日本大震災ドキュメンタリーコミックス


「啓け! -被災地へ命の道をつなげ-」

岩田やすてる(漫画家)=著者

編集者が綿密な取材を行い、東北地方整備局の徳山日出男局長をはじめ、多くの方々が実名で登場する、東日本大震災時の「道路啓開」の命がけの取り組みを紹介した、事実に基づいたドキュメンタリー・コミックス。WEBサイト連載の完結に伴い単行本として発売された。

内容紹介
東日本大震災の発生直後に、誰よりも早く、人命救助と救援のための道を命がけで切り拓いた「災害のプロ」たちがいた!
次々と起こる困難が「道路啓開」本部である東北地方整備局に立ちはだかる。
物資は依然被災地に届かない。派遣されたリエゾンは本部をどなりつけた。

局長は言った「なんでも用意します、市長! 」
市長は答えた「では、棺桶を用意してもらえますか…?」
知られざる幾多の事実を熱い筆致で描いた、東日本大震災ドキュメンタリー・コミックス。

出版社からのコメント
このマンガは、大震災直後の「道路啓開」にあたった国交省東北地整と協力民間建設会社の、いまだほとんど知られていない命がけの取り組みを描いたものです。
多くの問題を抱える役所にも、強い使命感とモラルを持って任務にあたる職員が多数存在することが、取材を重ねるごとにわかってきました。官僚批判と同時に、そうした人々を正当に評価することも、実は大切なのではないかと思います。

●A5判・158頁/945円(税込)
●2013年3月10日発行
●株式会社 コスモの本/03-5336-9668


「学術の動向」2013年3月号 特集 巨大災害から生命と国土を護る―三十学会からの発信―

 このたび、連続シンポジウム「巨大災害から生命と国土を護るー30学会からの発信」や学協会連絡会の取組みを特集した学術会議の月刊誌「学術の動向」3月号が出版されましたので、ご案内申し上げます。

【巨大災害から生命と国土を護る ―30学会からの発信―】

●連続シンポジウムの報告
特集の趣旨 / 和田 章
(第1回) 地震・津波ハザードの予測と災害の軽減 ―科学者、技術者の役割を考える― / 濱田 政則
(第2回) 大災害の発生を前提として国土政策をどう見直すか / 岸井 隆幸
(第3回) 減災社会をどう実現するか / 福和 伸夫
(第4回) 首都直下・東海・東南海・南海等の地震に今どう備えるか / 重川 希志依
(第5回) 大震災を契機に地域・まちづくりを考える / 浅見 泰司
(第6回) 原発事故からエネルギー政策をどう建て直すか / 矢部 彰
(第7回) 大震災を契機に国土づくりを考える / 目黒 公郎
(第8回) 総括フォーラムと今後の学会連携について / 依田 照彦
連続シンポジウムの運営体制 / 田村 和夫
三十学会・共同声明「国土・防災・減災政策の見直しに向けて」 / 米田 雅子

●大震災後の学会の取り組み
環境システム計測制御学会 / 空気調和・衛生工学会 / こども環境学会 / 砂防学会 / 地域安全学会 / 地理情報システム学会 / 地盤工学会 / 土木学会 / 日本応用地質学会 / 日本火災学会 / 日本活断層学会 / 日本機械学会 / 日本計画行政学会 / 日本建築学会 / 日本原子力学会 / 日本コンクリート工学会 / 日本災害情報学会 / 日本自然災害学会 / 日本集団災害医学会 / 日本森林学会 / 日本地震学会 / 日本地震工学会 / 日本地すべり学会 / 日本造園学会 / 日本地域経済学会 / 日本都市計画学会 / 日本水環境学会 / 農業農村工学会 / 廃棄物資源循環学会

●支援のことば
大西 隆 / 家 泰弘 / 伊藤 滋 / 入倉 孝次郎 / 岡田 知弘 / 嘉門 雅史 / 日下部 治 / 小松 利光 / 坂本 雄三 / 佐藤 洋平 / 白鳥 正樹 / 仙田 満 / 田中 知 / 中村 英夫 / 山口 昭一 / 山本 保博

●連続シンポジウムと東日本大震災の総合対応に関する学協会連絡会

学術の今日と明日: ナッシュ問題顛末記 / 石井 志保子

表紙の顔: 30学会が「巨大災害から生命と国土を護る」活動を展開 / 米田 雅子

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表紙と目次 http://jeqnet.org/sympo/doko_no3.pdf
ご注文はこちらから http://www.h4.dion.ne.jp/~jssf/text/doukousp/2013-03.html
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「東日本大震災報告会~震災から2年を経て~」開催のお知らせ

「東日本大震災報告会~震災から2年を経て~」開催のお知らせ

 国土技術政策総合研究所(国総研)・土木研究所・建築研究所の共催で、東日本大震災に関する報告会を開催致します。
http://www.nilim.go.jp/lab/bbg/saigai/h23tohoku/index.html

 講演会では、地震発生から2年を迎えるにあたり、国総研・土木研究所・建築研究所の各研究機関において取り組んで来た調査研究の成果や、得られた知見が復旧・復興施策にどのように活かされてきたかを報告するともに、今後の展望について紹介します。
 多数の皆様のご来場をお待ち申し上げております。

◆日時:平成25年3月19日(火) 13時00分 ~ 18時00分
◆主催:国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)、(独)土木研究所、(独)建築研究所
◆場所:中央合同庁舎2号館 地下2階講堂   (東京都千代田区霞が関2-1-2)
◆プログラム
 以下のURLよりご覧下さい。
http://www.nilim.go.jp/lab/bbg/saigai/h23tohoku/houkoku3/program120319…
◆参加申込み
 会場定員の都合上、参加希望の方には事前申込みをお願いしております。
 下記ページからお申込み下さい。(定員は500名(申込先着順)です)
http://www.nilim.go.jp/lab/bbg/saigai/h23tohoku/index.html
 ※定員に達した場合は申込受付を終了させていただきます。

第42回セメント系固化材セミナー(仙台) 最近の固化処理について

第42回セメント系固化材セミナー(仙台)最近の固化処理について

趣 旨:「セメント系固化材による地盤改良マニュアル」は、1985年に初版を発刊して以来、建設技術者の手引書的な役割を担って参りました。第4版では、第3版改訂以降の10年間の新技術・建築基礎地盤の改良・固化不溶化などの分野の充実を図ると共に、現場に役立つと思われるデータ類を数多く記載しました。本セミナーは、この改訂版をテキストとし、最近の固化処理について編集に携わった先生方による講演を行います。この機会に是非ともご聴講いただきますようご案内いたします。

主 催:社団法人セメント協会
後 援:地盤工学会東北支部、土木学会東北支部、日本コンクリート工学会東北支部、日本建設業連合会東北支部、建設コンサルタンツ協会東北支部
日 時:2013年3月5日(火)10:00~16:50
場 所:仙台国際センター2F・大会議室 橘[〒980-0856 仙台市青葉区青葉山無番地]
定 員:200名(定員になり次第締切させて頂きます)
受講料:1名当たり12,000円(テキスト代を含む)
申込先:社団法人セメント協会・普及部門 〒103-0023東京都中央区日本橋本町1-9-4 TEL03-5200-5060
ホームページ:
http://www.jcassoc.or.jp/cement/4pdf/ji1d_003.pdf

第26回ICUSオープンレクチャ「南三陸町の現状と課題:市民目線から」

第26回ICUSオープンレクチャー ( http://icus.iis.u-tokyo.ac.jp/news/26-OL-2.pdf )
「南三陸町の現状と課題:市民目線から」

被災集落では,順次,防災集団移転事業等の事業決定が進み,復興・再生にむけて次のフェーズに入りつつある.復興計画策定以降,粛々と行政手続きが進む中,市民レベルでは今後の地域づくりの担い手が現れ,復興まちづくりに向けた多様な取り組みが現れている.その動きは,次の時代の地域づくりの先行モデルにつながるであろう.
第5回【経験の共有】震災復興・連続シンポジウムは,市民に焦点をあてる.宮城県南三陸町から4名の方を招き,市民目線から南三陸町の復興の現状と課題について情報提供をいただき,現状を共有した上で,今後の復興まちづくりの方向性について議論を深める.各地で進められている市民レベルの復興まちづくりにむけた議論,その中での悩み,新たな試みを被災地全体で共有することによって,新たな工夫を生み出す契機となることを期待する.
専門家のみならず,一般市民の参画を期待します.
※【経験の共有】震災復興・連続シンポジウムは,東京大学生産技術研究所ICUSと日本都市計画家協会の共同主催で開催します.

《開催概要》
■日 時:平成25年3月24日(日) 10:00~13:00 (9:30開場)
■会 場:東京大学・駒場リサーチキャンパス(東京大学生産技術研究所)
 An棟 301/302大会議室
  (地図:http://www.iis.u-tokyo.ac.jp/access/access.html
■主 催:東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター
特定非営利活動法人 日本都市計画家協会
■入場無料、要申し込み  
《プログラム》
1.趣旨説明 加藤孝明(東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター 准教授)
2.パネルディスカッション・意見交換
コーディネーター:渡辺喜代美(広域ゼロメートル市街地研究会,ア!安全快適街づくり)
コーディネーター:高鍋剛(NPO都市計画家協会理事)
工藤真弓:南三陸町 上山八幡宮神職直階「つなみのえほんーぼくのふるさとー」
後藤一磨:南三陸町 宮城大学「地域連携センター」復興まちづくり推進員
佐藤徳郎:南三陸町 仮設中瀬町自治会長・集落全員同行避難仮設入居実践の区長
内海明美:南三陸町 仮設田尻畑自治会長・「ガレキの中にできたカフェ」の担い手
※冒頭に南三陸町の復興の現状についての説明あり.
3.閉会挨拶  渡会清治(NPO日本都市計画家協会副会長)

■申込み
e-mail: icus@iis.u-tokyo.ac.jp FAX:03-5452-6476
■問合わせ:担当 東京大学生産技術研究所 都市基盤安全工学国際研究センター 事務局 吉本英子
e-mail: yosimoto@iis.u-tokyo.ac.jp TEL:03-5452-6472

土木・災害写真帖収録の機関誌『photographers' gallery press no.11』刊行のご案内

写真収録! 「関東大震災直後の鉄道」「大規模な土砂災害」「近代最大級のトンネル工事」

このたび、土木図書館所蔵品を含む、震災・土木写真帖を収録した機関誌を刊行いたしました。

「関東大震災直後の鉄道」「大規模な土砂災害」「近代最大級のトンネル工事」を記録した3つの写真帖を、200ページにわたって収録しています。また写真帖の解題・分析論考のほか、震災についての対談(長谷見雄二氏×中谷礼仁氏)などを掲載しています。
ぜひご高覧いただきたく、ご案内させていただきます。

●収録写真帖
『大正十二年九月一日 關東地方 大震火災記念寫真帖』:関東大震災直後の鉄道(線路や駅など)の被害状況を記録
『昭和九年七月 新潟土木出張所管内 直轄工事被害状況寫真』:土木図書館に寄贈された青山士氏所蔵の工事被害記録
『熱海線丹那隧道工事寫真帖』:東海道線丹那トンネルの工事記録

◎『photographers' gallery press no.11』
B5判/328頁/2940円(税込)

▼詳細・ご注文はこちら
http://pg-web.net/home/information/press11/index.html

技術倫理協議会 第8回公開シンポジウム 東日本大震災と技術者の信頼回復 -技術者と社会との接点を考える―(再)

日 時:平成24年12月12日(水) 13:00~17:00 受付は12:30より開始
場 所:建築会館ホール 〒108-8414 東京都港区芝 5-26-20 TEL 03-3456-2051(代)

開催趣旨:2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれに続く福島原子力発電所事故は、技術者の使命が十分に果たされていたかという疑問を市民からもたれる結果を生んだと言える。1,000年に一度という津波に見舞われ、防波堤などが一定の役割は担ったとみられているものの、その一方で多くの尊い人命が失われ、復興の道は遠い。すべての国民が、生き方を自分に問い直す機会となっているように思える。特に、技術者はその技術により社会をより安全に維持してゆく責務を有し、その責務を担うには社会の信頼が不可欠であるが、その信頼は大きく揺らいだとの指摘もある。このような情勢に鑑み、本シンポジウムにおいては技術者への信頼を回復するために、各学協会の立場を超えて、これからの技術者のあり方、社会と技術者のあるべきコミュニケーションの姿を考えたい。

主 催:日本工学会 技術倫理協議会
(協議会会員:安全工学会、電気学会、電子情報通信学会、土木学会、日本化学会、日本機械学会、日本技術士会、
日本建築学会、日本原子力学会、日本工学アカデミー、日本工学会、日本工学教育協会、日本鋳造工学会、
日本非破壊検査協会、日本マリンエンジニアリング学会)

会場アクセス:JR田町駅,都営地下鉄三田駅(浅草線・三田線)徒歩3分
(地図はhttp://www.aij.or.jp/jpn/guide/map.htmをご参照ください。)

交流会:17:15より同じ場所で交流会(希望者)を開催します。事前申し込みをお願いします。

参加費:1,000円(資料代として)。交流会は実費2,000円。いずれも当日会場受付において申し受けます。

参加申込方法:以下の事項をご記入の上、電子メールまたはFAXにて、日本工学会事務局(eng@jfes.or.jp、FAX (03)5765-3219)にお送りください。
○件名:「技術倫理協議会第8回公開シンポジウム申込」としてください。
○記載事項:①お名前(複数可)、②所属組織(部課名、学部学科名まで)、③所属学協会、
④日本工学会からの緊急連絡のための電話番号(複数申込の場合は代表1名の電話番号)、
⑤交流会へのご参加の有無。

問合せ先:公益社団法人日本工学会事務局 〒108-0014 東京都港区芝5-26-20 建築会館6階
電話(03)5765-8002、FAX (03)5765-3219、E-mail:eng@jfes.or.jp http://www.jfes.or.jp/

―――――――――――――――――――――プログラム―――――――――――――――――――――

司会:鶴原 稔也副議長
1. 議長挨拶 :13:00~13:15
大輪 武司議長
2. 基調講演:13:15~15:30
柘植 綾夫氏(日本工学会会長) 「東日本大震災と原発事故に学ぶ工学の社会的使命」
山本 卓朗氏(土木学会前会長) 「土木技術者への信頼を回復するために」
横山 広美氏(東京大学) 「東日本大震災前後の科学コミュニケ―ション」
(休 憩)
3. パネルディスカッション:15:45~17:00 -技術者と社会の接点を考える―
コーディネータ:皆川 勝委員(土木学会)
パネリスト
柘植 綾夫氏(日本工学会会長)、 池田 駿介委員(日本工学会)
山本 卓朗氏(土木学会前会長)、 松藤 泰典委員(日本建築学会)
横山 広美氏(東京大学)
(休 憩)
4.交流会:17:15~18:30

東京都市大学世田谷祭シンポジウム テーマ:考:東日本大震災 (その2) ―わたしたちは震災から何を学ぶか?―

■日時:平成24年11月24日(土)13:30~16:45
             ※17:00~19:00 懇親会 (無料)
■会場:東京都市大学世田谷キャンパス4号館1階グランドギャラリー
    所在地:東京都世田谷区玉堤1-28-1   最寄駅:東急大井町線尾山台下車南へ約12分
■主催:東京都市大学工学部建築学科・都市工学科
■協賛:如学会・緑土会
■問合せ先: email : hkatsumt@tcu.ac.jp
※無 料・参加自由

■次 第:
1.開会挨拶・主旨説明:都市工学専攻 丸山 收 主任教授(変更予定)
2.来賓挨拶:中村 英夫 学長
3.基調報告
 ①3.11以降の学会の動き
・土木学会の動き:皆川 勝 (都市工学科 教授) (15分)
・日本建築学会の動き:濱本 卓司(建築学科 教授) (15分)
② 復興まちづくりの現状と課題-宮城県の事例を中心に-:
池田 貢(UR都市機構 宮城・福島震災復興支援局次長) (30分)
4.基調講演:大災害における技術者の役割:草柳 俊二(緑土会会長・高知工科大学教授)
(50分)
(休憩 10分)
5.パネルディスカション:
・パネリスト:
講演者全員
・コーディネータ:増田 陳紀(都市工学科 教授) ・天野 克也(建築学科 教授)
6.閉会挨拶: 建築学科 西村 功 主任教授
7.懇親会 17:00~19:00(参加無料)
場所:4号館1階グランドギャラリー

司会進行 建築学専攻 勝又 英明 主任教授

主旨:2011年3月11日に発生した東日本大震災とそれに続く福島原子力発電所事故は、技術者の使命が十分に果たされて
いたかという疑問を市民からもたれる結果を生みました。1000年に一度という津波に見舞われて、防波堤などが一定の役割
は担ったとみられているものの、その一方で、岩手,宮城,福島の東北三県の被害は甚大で,建築物や都市インフラ施設を
破壊し流失させ,2万人を超す死者・行方不明者を出すに至りました。また、放射物質に対する拒否反応からがれきの広域
処理は進まず、さらには、がれきは海を越え、他国の環境破壊を招く結果となっています。被災された方々の生活の復旧の
道筋にはいまだ霧がかかっているように思えます。

東京都市大学の建築学科と都市工学科は,大震災で得られた教訓に基づいて,被災各地の復興へ向けての取り組みと,
近い将来起こる可能性が高いといわれている東京直下型地震や東海・東南海・南海地震への備えに関して提言していき
たいと考え、連続シンポジウムを企画し,シンポジウムで得られる成果を広く社会に還元していくこととし、昨年の同時期に
キックオフシンポジウム「考:東日本大震災 (その1)― わたしたちは震災から何を学ぶか? ―」を開催しました。

土木学会の初代会長の古市公威は、過度の専門分化により会員が専門性にのみ安住して、土木の本来性が失われること
を戒め、土木が土木たるゆえんである総合性を強く会員に喚起しました。翻って、我々技術者は、これまで、自らの使命をよ
り深遠な学術の探求におき、それが人類の福利に貢献すると考え、また、学問分野という守備範囲をきちっと守ることを当然
と考えてきた感があるのではないでしょうか。5月10日に出された三十学会・共同声明においても、「・・・学術の世界におい
ても、学会がそれぞれ専門分野に分かれて検討するのではなく、学会の壁を越えて議論し、総合的により良い方向を見いだ
す努力が重要である。当学協会連絡会は、従来の縦割りの弊害を見直し、学会間の連携を深め、国土・防災・減災政策に
関する諸課題に取り組む決意である」と述べているように、分野横断的・総合的な課題解決がより重要となっています。専
門性と総合性という一見相反するものが、縦横に織り重なって、巨大自然災害に対する効果的な減災システムを構築する
と共に10年、100年というスパンでの効果の持続など、縦糸と横糸の隙間から漏れざるを得ない部分は市民自身の創意
工夫がなされることで、安全や健康が守られるのだと考えます。

東京都市大学の建築学科と都市工学科は,今後も東日本大震災について考えていきたいと思います。今回のシンポジウム
にご参加いただいき,これを契機として,一緒になって考える仲間の輪に入っていただけますと幸いです。