
用地買収範囲において、切土部の法肩の余裕幅は、近畿地整の設計便覧によれば、
切土高(H)/ 余裕幅((W)
0~5m/0.5~1.0m
5~10m/1.0~3.0m
10~20m/3.0~5.0m
20m以上/5.0m以上
となっています。
擁壁や法面工があるが場合の切土高(H)の取り方に疑問があります。
近畿地整の設計便覧の図を見ると、擁壁がある場合、擁壁天端から切土法肩までの高さを切土高としています。
擁壁の上部に法枠工がある場合、切土高は、法枠の天端からの切土高か、法枠は無視して擁壁天端から上部の切土高かがわかりません。
個人的には、切土完了時(構造物着手前)の法肩崩壊を考慮していると考え、基本的には構造物着手前の切土高で判断すべきと思いますが、いかがでしょうか?
コメント
#10092 Re: 切土の余裕幅
0~5m/0.5~1.0mの/は割り算の意味ではなく、H=0~5mの場合はW=0.5~1.0mと言う意味なんですよね。
切土法面なら、切土自然斜面、擁壁+切土自然斜面、切土自然斜面となるケースが一般的にあるでしょうね。
一山が道路側に迫ってくるところ(迫ってくるから擁壁)と離れていくところがあると言う意味合いです。
この場合、切土自然斜面で用地余裕を取り、擁壁+切土自然斜面で用地余裕を取るとなると、一山、1法面内で余裕幅が変わってきます。
それではおかしいので、切土自然斜面で余裕幅設定をしたら良いのではないでしょうか?(比率にもよりますが)
言い方を変えれば、H=10mがL=100m、H=12mがL=5m・・・・H=10mのルールで統一すると思います。
法枠工は法面保護工ですから法面です。擁壁は法留工で法面ではありません。
切土完了時(構造物着手前)の法肩崩壊を考慮してはいないと思います。それを考慮しているなら工事中の土砂災害を考慮していることになります。そんな危険な工事はないです。