小泉内閣メールマガジン:電線類地中化への取組について

小泉内閣メールマガジン 第90号(2003/04/10)の中で,上野公成・内閣官房副長官の特別寄稿として,「電線類地中化への取組について」が掲載されています。

● 電線類地中化への取組について(内閣官房副長官 上野公成)

 先日、都市再生戦略チームの伊藤滋座長が「緑陰道路を造ろう」と「街から電線を無くそう。」という寄稿をされましたが、国民の関心が高く、反響が大きかったので、早速副大臣会議で取り上げました。

 緑陰道路については、既にこのメルマガでお知らせしましたとおり、住民の方々と協力して豊かな街路樹を育んでいく取組を始めており、早速仙台市など13件を第1次モデル地区に指定しました。

 電線類地中化については、私と、この問題に関係する中馬国土交通副大臣、加藤総務副大臣、西川経済産業副大臣で検討を進めてきましたが、この度、「電線類地中化の着実な推進に向けた基本方針」をとりまとめました。

 電線類の地中化は、昭和61年度から平成10年度までに全国で約3,400kmが実施されました。現在は、平成11〜15年度の「新電線類地中化計画」に基づき、さらに3,000kmを目標に、従来の倍以上のペースで鋭意推進しています。ただ、まちなかの幹線道路については整備が進んできているものの、非幹線道路などは欧米に大きく立ち遅れているのが現状です。

 「基本方針」では、平成15年度は、現在の計画に基づき事業を行う中で、直ちに都市防災等の新たなニーズを踏まえた4つのモデル地区(※)を指定し、具体的な事業を実施しつつ、コスト縮減や費用負担、支援制度のあり方について検討を進めることとしました。

 その結果を踏まえ、平成16年度概算要求に反映するとともに、平成16年度からの新たな「電線類地中化計画」を今年度中に策定することとしています。

 この新たな「電線類地中化計画」では、
(1) まちなかの幹線道路については引き続き重点的に整備すること
(2) 都市景観に加え、防災対策(緊急輸送道路・避難路の確保)、バリ
   アフリ−化等の観点からも整備すること
(3) 良好な都市環境・住環境の形成や歴史的街並みの保全等が特に必要
   な地区においては、主要な非幹線道路も含め面的に整備すること
を基本的な推進方針としたいと考えています。

 国・地方公共団体の財政事情も悪化しており、電力・通信分野の自由化の進展等で電線管理者の経営環境も厳しさを増している状況ですが、制度の見直し、コストの縮減等に一層の工夫を行い、国民の要望に応えていきたいと思います。

 緑陰道路の普及等とあわせて、緑豊かで住みよい街づくりが進むよう、地域住民の皆様のご理解、ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

※ 4つのモデル地区
(東京都環状七号線、大阪府堺市、島根県津和野町、東京都文京区千駄木)
http://www.kantei.go.jp/jp/m-magazine/backnumber/2003/0410t.html

こちらの記事もご覧ください。
  意見交換広場:電線を隠せませんか?

水理公式集[H11]パイピング安定条件について

水理公式集[H11]P203のパイピングに対する安定条件について質問です。
レーンによる方法、ブライによる方法の説明文の中で「これらのクリープ比が表2-6.1に示した値より小さくなるように設計すれば、一応パイピングに対して安全であると考えられている」と記載されています。しかし、水理公式集昭和46年改訂版P.238ではパイピングに対して記載で、表の値以上であればパイピングに対して安全であるとなっています。また、算定式の意味合いから後者の方が納得できます。
よって、水理公式集[H11]P203の表現は間違っている(表に示した値より大きく)のではないでしょうか?水理公式集[H11]P203の単純な文章表現間違いだと思いますが、正誤表にも該当頁はなく、本当に正しいのはどちらか分りませんので、教えて下さい。

東京都市論―進化する都市で暮らすということ―

表題: 東京都市論―進化する都市で暮らすということ―
著者: 青山 やすし
出版: かんき出版(ISBN4-7612-6067-X)

東京都副知事で作家でもある,青山やすし(※漢字=「にんべん」に「八」「月」)氏の新刊です。都庁随一の都市計画専門家が「都市再生」を語ります。

前文から

日本経済に元気がないと言われる割には、今、大都市には魅力的なプロジェクトが目白押しだ。都心を歩くと、ビルを建設するためのクレーンが林立している。それは、なぜか。都市が情報化時代、成熟社会に合わせて、生まれ変わろうとしているからだ。

インターネットによっていながらにして情報を受発信できるから人びとの移動が活発でなくなるかというと、それは逆だ。情報化時代には人びとの移動はますます活発になる。文化・文明は、互いに交流することによってさらに輝きを増す。人は、他の専門分野の人と触れ合うことによって閃きを得て、自分の思考をさらに発展させていく。だから人びとは自分の知的水準を高めようとして、移動を重ねる。急速に発展するアジアの諸都市だけでなく、日本から見ると完成度の高い欧米の都市でさえ、空港や鉄道など交通手段の改善に投資を惜しまないのは、情報化時代における移動の重要性を強く認識しているからだ。

世界水会議の成果とは?

すみません、結局、
世界水会議の成果とは一体なんだったんですか?

・当初の目的は達成されたのでしょうか?
・土木技術者は何を学べばいいのですか?
・どのサイトを見れば勉強できますか?

イラク開戦の影響で報道が少なくなっています。
お分かりになる方、ご教示いただければ幸いです。

首都移転

このデフレ不況、財政悪化の時代になんだ、という感じかと思いますが、首都移転問題についてです。「正義の経済学ふたたび」(寺島実郎)には下記が書かれていました。
・付加価値創出を目指して新首都建設を進めると、少なくとも300兆円の波及効果がある。
・これら近視眼的な景気対策ではなく、未来への投資として展開される。
・中央官庁移転費用は14兆円で可能、PFIなどの導入など検討の余地あり。
・実体経済を空洞化させないための日本再生戦略として重要。
首都移転について、新鮮味のない「ニューディール型の公共投資誘発構想」との批判が予想されるとした上で、経済活性化上の重要性が記述されています。
大変興味深い話であり、私個人としては14兆円+αの投資であるなら、首都を移転するべきと考えます。
この「意見交換広場」では中々新ネタが出ないので、提起させてもらいました。首都移転についてのお考えお待ちします。

ダムの中には長い通路や階段があるの?

織田裕二主演の映画「ホワイトアウト」を見ました。この映画は、テロリストに占拠された雪山のダムを守るため、電力会社の青年社員である主人公(織田裕二)が孤軍奮闘する傑作アクションです。

映画では、ダムの中に長い長い通路や階段が出てきますが、実際のダムの中にもこのような通路や階段があるのでしょうか。

電線を隠せませんか?

ヨーロッパなどの街では電線が見えず,すっきりとした街並みです。一方,日本は住宅地・繁華街をとわず,頭上に電線が張り巡らされていて,雑然とした印象を受けます。日本でも電線を隠して,スッキリした空が見えるようにならないのでしょうか?